以前、「認知症サポーター」 制度について否定的な記事を書きました。
受講したからと言って、介護の仕事をしていく上で有利になることもありませんし、既に家族の認知症とつきあっている介護家族にはあまり意味がありません。
強いて言えば、介護職でもなく、身内に認知症患者もいない一般の人には、認知症とは何か、どういうサポートをすればいいのかを知る機会と言えなくもないのですが、残念なことにそのような状況の人たちが興味を示すことはほとんどありません。
と言うわけで、既に認知症に関してかなりの知識を得た私にとって、今さらという感もあるのですが、敢えて受講することにしました。理由は、認知症介護に振り回される介護家族へのアドバイスをする際に、何も肩書きがないよりは、あった方がいいと考えたからです。
どうせ受講するなら、末端の支援者に過ぎない「認知症サポーター」 ではなく、サポーターを養成する講師を務めることのできる「キャラバン・メイト」の養成研修の方がいいと言うわけで情報を集め始めたのですが、前回も書いたように、「キャラバン・メイト」 の養成講習はほとんど開催されていません
「認知症サポーター」 ですら、市町村により開催頻度はまちまちで、積極的なK市では今年144回予定されていますが、M町は開催予定がありません。
一方、講師を育てる「キャラバン・メイト」養成研修に至っては、ほとんど開催されていません。
あらためて埼玉県の今年度の開催予定を調べてみたところ、県主催のものが年間3回、市町村主催のものは僅かに東松山市が1回開催を計画しているだけでした。
mixiで知り合った静岡県の認知症家族会主宰者から、「よろしければ、当地で開催するので・・・」とお誘いを受けたのですが、さすがに静岡県は遠すぎるます。
せめて首都圏で開催される研修を受けたいと、居住地周辺の自治体高齢者支援課や地域包括支援センターに相談しておいたところ、6月24日に埼玉県主催の養成研修が開催されるという情報を得たので早速申し込むことにしました。
(埼玉県は県内を移動するよりも、都内に出る方が交通の便がいいのですが、都内での開催情報が得にくいこともありますし、せっかく資格を取得する以上、実際に講習もやりたいと考えていますので、活動エリアとなる埼玉県で受講することにしたのです)
しかし、受講までの敷居も高いですね。
受講対象者の条件として年間10回程度を目安に(最低実施数3回)、「認知症サポーター養成講座」を原則としてボランティアの立場で行える者という点は理解できますが、認知症家族会のメンバーでもない限り、介護関連の仕事に従事していない者は門前払いなのですから・・・。
とりあえず、私の場合、介護職&介護家族として認知症介護に関わってきたこと、本ブログやmixiコミュニティなどでのアドバイス経験、(他業界ではあるが)各種講習で講師経験が豊富であること等の実績などを添えて、「5-6 その他(ボランティア等)」で申し込みましたが、受講の可否は開催日の1週間前でないと決定しないのだとか。
おそらく、募集定員を超える場合の対応なのだろうと思いますが、今回の募集は120名なので、定員が埋まる可能性は少ないと思います。ギリギリまで予定が組めないというのも困りものですね。念のために、募集締め切り後に問い合わせてみたのですが、「申込者全員受講可の予定ですが、1週間前の通知まで待ってください」という返事。全く、お役所仕事は困ったものです。
そして、先週、ようやく受講許可の案内が届きました。研修は明日、朝9:30~17:00なので、早朝に父母の食事を作ってから出掛けることにします。
(「受講記(2)」に続く)
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