「認知症サポーター」という制度をご存じですか?
平成17年、厚生労働省が始めた「認知症を知り地域をつくる10ヵ年キャンペーン」の一環として推進する事業で、「認知症につい て正しく理解し、認知症の人や家族を温かく見守る応援者として日常生活の中での支援をする人」という位置づけですが、何か特別のことをする/できるというものではありません。
認知症の人に対する接し方を学び、生活のさまざまな場面で、認知症の人およびその家族をサポートす るという緩いポジションです。各地域で開催される(1時間半程度の)「認知症サポーター養成講座」を受講するだけでサポーターとして認定され、受講したサポーターには、全国キャラバン・メイト連絡協議会から「オレンジリング」(認知症を支援する「目印」としてのブレスレット)が授与されるというのですが・・・。
※認知症サポーター100万人キャラバン
平成17年から平成26年は、「痴呆症」から「認知症」への呼称変更を契機に、
認知症の人とその家族を支え、誰もが暮らしやすい地域を市民の手で作る運動を行う
「認 知症を知り地域をつくる10年」と位置づけらています。
「認知症サポーター100万人キャラバン」は、認知症について広く知ってもらうための
キャンペーンのひとつとして、認知症の人と家族へ の応援者である認知症サポーターを
全国で100万人養成し、認知症になっても安心して暮らせるまちを目指そうとするものです。
はっきり言って、この制度、私自身について言えば、魅力は全くありません。認知症の知識は既に十分持っていますし、講習を受講する必要などもありません。
しかし、このブログをはじめ、様々な場所で(認知症)介護についてのアドバイスを重ねていることもありますし、受講自体は短時間だし無料なのだから、どうせなら講師役を務めることのできる「キャラバン・メイト」の方がいいと情報を集め始めたのですが、これがまた全然情報がありません。
まずは、講習の実施主体は各自治体になるということなので、最寄りのK市やM町に尋ねたのですが、認知症サポーターの講習でさえ年に数回あればいい方で、まして講師になる「キャラバン・メイト」の講習は一度も実施したことがないと言います。(県内でもそれほど実施されているわけではないようです)
それならと、まとめ役である「全国キャラバン・メイト連絡協議会」に直接連絡を入れてみたのですが、それぞれの自治体に尋ねろというだけで、埒があきません。
それにしても、講師を増やさずに、どうやって末端のサポーターを増やすつもりなんでしょうね。
(「受講記(1)」に続く)
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