私が介護の世界に飛び込んでから、5年近くの歳月が過ぎました。
これまで、様々なことがありましたが、ここで、私の介護に対するスタンスを書いておくことにします。
私は介護に負けません!「頑張らない介護」を実践しているからです。
介護はゴールの見えないマラソンのようなものです。いつ突然にゴールが現れるかもわからないので、やみくもに全力疾走する人が多いのですが、それでは途中でへばって、リタイヤせざるを得ないと思うからです。
リタイヤしたのでは、(介護からの)解放感は得られるかもしれませんが、達成感は得られません。結局、悔いを残すことになるんですよね。悔いを残さないためには、休むことなく走り続けることしかありません。
そのためにも、「頑張りすぎないこと」が大事なんですよね。
正直言って、(認知症)在宅介護では「頑張らない」ことは無理です。介護家族の精神的負担は膨大なものであることは間違いなく、頑張らなければ続けられないことは事実です。
しかし、常に全力疾走を続けていたら、すぐに倒れてしまいます。(介護の)負担を減らす工夫をすることで、いつ訪れるかわからないゴールまで走り続ける。それが「頑張らない介護」だと考えています。
このブログを始めた頃、「スーパー銭湯や健康ランドなどのようにリラックスできて、適当に娯楽的なイベントを(積極的に)開催するデイサービス」が欲しいと書きました。
実は、この考え方の延長線に「小旅行風のショートステイ利用」があります。風光明媚な近県の観光地を巡り、「温泉地にあるショートステイ」に宿泊させるという案があります。
介護対象の在宅家族がいると、通常のホテルや観光旅館に宿泊することもままなりません。
とくに、認知症家族を抱えている場合、徘徊などの可能性もあるので、環境が変わる場所への宿泊は休養どころか心労を増やすだけなので、到底考えることなどできません。
しかし、できることなら、温泉旅行ぐらい連れて行ってあげたいのです。そこで、考えたのがこのアイデアでした。近県に「温泉旅館的な雰囲気を持つショートステイ」があれば、付近の観光地を周遊した後に、(本人だけ)宿泊させ、家族は周辺のホテルでくつろぐという具合にすれば、馴染みやすいかもしれないと考えたわけです。
(近い将来の)施設サービス利用へのエントリーとして、利用してみたいんですよね。
Mixiコミュ-トピ主日記からきたハクと申します。
ブログを読みつつ「おお!」とおもってコメントしたいと思いながら一息読んでから書こうと目を通してました。
古い日記へのコメント申し訳ございません。この日記で書かれた「小旅行風の
ショートステイ
利用」にすごくひかれたので。
どうしても制度に追われていくとこういった発想の転換が出来なくなってしまいます。こんな考え方があるんだとケアマネが考えるようになればもっと柔軟な対応が出来そうですね。
もちろん現制度では困難が予想されますが、不可能でもなさそうです。
送迎の問題はクリア、緊急時の家族対応もOK、しいていえば事前調査と緊急時の対応くらいかな。
旅行に行くのでどうしても親を預けなければいけない。このことに心を痛めて旅行を楽しみきれていない人への対策になりそうですね。
せっかく直接計画立てたり調整できる立場にいるので、こういった発想を役立ててみたいと思います。
初めてのコメントが2年近く前の記事に対してで申し訳ありませんでした。今後ともよろしくお願いします。
投稿情報: ハク | 2010/07/21 14:50
ハク さん、いらっしゃいませ。お待ちしておりました。(^^;)
コメントは、いつの記事でもOKです。
実は、私が小型のキャンピングカーを持っていることから生まれたアイデアでした。
かつて、父が心筋梗塞で入院した時、夜間に妄想が激しく、暴れるため、常時付き添いを求められたのですが、仕事もあるし、院内のソファーに座っているだけという付き添いが辛いということで、駐車場に駐めた愛車の中で仕事をしているから、何かあったら呼んでほしいと伝えたことがヒントとなりました。
その後、介護生活が始まり、さらに介護対象も4人となり、もはや家族旅行など考えることも難しい状況になりましたが、軽度の認知症や身体麻痺などの方であれば十分に対応できるスタイルだと思うので、ブログで紹介させて頂いたわけです。
>もちろん現制度では困難が予想されますが、不可能でもなさそうです。
>送迎の問題はクリア、緊急時の家族対応もOK、しいていえば事前調査と緊急時
の対応くらいかな。
私も不可能ではないと思うんですよ。
それに、行き先は温泉地だけとは限りません。都会にも良さはあるし、各地の複合施設同士が提携して、相互に利用しあえる状況が作れれば、それもまた素晴らしいと思うんですけどね。
このアイデアは、全国の有能な介護関係者の皆さんをネットワーク化していくことで、さらに発展させることもできると考えています。
今、いろいろと仕掛けをしている最中ですので、いずれ花咲かせたいと考えています。
と言うわけで、これからもよろしくお願いします。
投稿情報: 快互師(kaigo) | 2010/07/21 15:11